菜花の種類

前項でも触れたように、菜花は「和種(在来)」と「西洋種」という大きく2つに区分されます。和種の菜花は花茎とつぼみ、葉を利用する「花蕾タイプ」です。

 

こちらの緑色は基本的に淡めで、昔からある在来種以外に、品種改良が進んだものもあり、約15cm程度の長さでそろえて束ね、よく売られています。

 

京都の特産である「菜の花漬け」が有名ですが、これの場合は在来種の「伏見寒咲花菜」の花蕾を漬けています。

 

西洋種の菜花はいわゆる「葉茎タイプ」です。こちらは花茎と葉を主に利用します。緑色が全体的に濃くて、和種の菜花よりも苦味が少なく、甘味がある点が異なっています。店頭では細かい品種が明記されてはいませんが、西洋主には「はるの輝」、「菜々みどり」などあります。

 

栃木県の特産となっている「かき菜・佐野そだち菜」、福岡県の「博多な花おいしい菜」は西洋主です。

 

もうひとつ「アスパラ菜・オータムポエム」も菜花の仲間です。これは中国野菜の「紅菜苔」、「菜心」の交配からつくられたアブラナ科の野菜です。やはり菜花同様にトウ立ちした茎や葉、つぼみ(黄色い花)を食材にします。ちょっとアスパラガスのような風味、甘味があるのでこの名前がつけられているようです。

 

菜花が出回る時期は11月~3月頃で、お浸し、炒め物、天ぷら、パスタなどいろいろ利用できます。品種としては「愛味菜・まなみな」もあります。国内で菜花の出荷量が最も多いのは三重県です。